ニド・デ・アギラス …鷲のねぐら
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公開日 | 2015.11.30 |
制作 | 立処 真 |
バージョン |
【内容紹介】
美貌と天性の表現力ゆえに、日本映画界で五十年に一人の逸材といわれた清純派女優、夏目玲奈。だが、南米チリ生まれのその過去と覆われた私生活には、謎に包まれた部分が多い。
その玲奈が、若くして日本アカデミー賞を初めとする名だたる賞の主演女優賞を総なめにした絶頂期に、共演男優との実体のない不倫疑惑をスクープされ、それを苦に男優の妻が自殺。恵まれぬ者への献身を生きる信条としてきた玲奈だけに、いくら密かな片思いでやましい事実はないとはいえ、一人の無辜の命が失われたことに強い自責の念を覚え、生きることに絶望して傷心のままチリに身を潜める。
さらに追い討ちをかけるように彼女を襲う驚くべき出生の秘密。そして知る実の父母の禁断の恋と苦悩の歳月。玲奈への無私の愛。心を病みながらさらに流れる歳月だったが、新たな出会い、生きる意味の再発見を経て、玲奈は徐々に心身のリズムと生きる意欲を取戻していく。
やがて人生の仕切り直しを賭けて自分探しに出かける中で、玲奈は幼馴染の敏の手引きでアフリカでの難民問題の現状に触れ、UNHCRの親善大使を務める大女優アンジェリーナ・ジョリーの感化を受ける。
さらに鎌倉時代の臨済宗の禅尼、無外如大の生き方に心を動かされ、またマレイシアの日本人墓地に眠る無縁仏に思いを馳せ、福祉分野で青春を燃やす日本の青年海外協力隊員の姿から強い刺激をもらう。
そんなある日、アンジェリーナの依頼で再び訪れたアフリカのスーダンの難民キャンプ付近で、ハゲワシから幼子を救おうと身を賭して踏み入った地雷原で、初めて玲奈は自分の中の身を切る勇気に目覚め、したたかに信条を貫く新たな生き方への挑戦を心に決める。
芸能界への復帰会見で無事に禊を果たして、玲奈が再び女優の道を歩みだしたのは、それから間もなくのことだった。
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