わが先祖の囲碁伝授物語

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わが先祖の囲碁伝授物語

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公開日2013.12.25
制作片山 力
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内容紹介

 私は岡山県東部の片田舎に生まれ育ったが、私の家は曽祖父の代まで神職を続けて私で18代になる。しかし、私の代で兄が死去の後は、片山家はその土地を離れてしまい、甥の世代で片山家自体が消滅する可能性が高くなった。家系を古くから維持している宗教、芸能、職業などは継続可能であるが、一般庶民であれば社会的には価値がなく難しい。しかし約500年間継続してきたのだから何らかの証拠を残したい、と思い整理した書物である。
私は囲碁が唯一の趣味である。江戸時代の囲碁は幕府より保護されて、高い技術レベルであり、囲碁の歴史を振り返ってみたいと思っていた。囲碁は本因坊家に代表されるように僧、神官では嗜む者が多く、わが先祖も楽しんだその可能性がある。片山家初代の伊賀守行重が秀吉と同時代であるから、各本因坊家と恰好の組合せで、片山家各代が囲碁指南をうける形で囲碁の技術と歴史を纏める構想が浮かんだ。
一方、わが先祖の生きた所(美作)は津山市史や町史を読んで、津山森藩、津山松平藩の圧政の敷かれたところで絶人という生活破綻者が多く生まれたことを知った。この状況は冷害や富士山噴火のあった東北地方や関東地方の事だと思っていたが、美作はそれ以上であることに驚いた。そこで、わが先祖の各代が本因坊家に囲碁指南を受けると同時に藩支配の不満をぶちまけるという対談方式で囲碁の歴史と美作の百姓の生活状況を整理した。
更に、最近「江戸時代の百姓は、予想以上に豊かな生活が出来ていた」とする主旨の書籍が多いが、美作は違ったということを示す必要を感じた。そこで補記として、論調を変えて記述方式で、全国の百姓一揆の事例と美作の騒動の差異を整理し、美作百姓の藩支配への抵抗と、ある程度の定量性をもって美作の百姓の貧困度(被搾取度)を示した。(著者より)

 

著者について

片山 力( かたやま・つとむ)
昭和11 年、 岡山県に生れる。
東北大学工学部卒業後、新日本製鐵に勤務。昭和40 年、真智子と結婚、姫路、北九州と東京に住むが埼玉県に永住。その後、日鉄技術情報センターに転籍、退職。真智子、平成20年7月永眠。毎日インターネット囲碁で楽しむ。

 

 

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